自立生活は、自分のことを自分で決める生活です。ただし、「なんでも自分一人で決めなければならない」ということでもありません。経験がなくてわからないことや自分ではできないことは、スタッフがアドバイスやサポートをします。各部屋は一定の広さを確保した個室です。入居の期限はありませんのでホームですっと暮らし続けることができますし、また、ホームでの生活経験を経てひとり暮らしに移る人もいます。少しずつ自分の望む生活を見つけて、自分なりの暮らしを作っていく場がしののめホームです。
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スタッフとして「世話人」がいます。
ご希望に応じて、介護のこと、日中活動のこと、お金のこと、
制度利用のことなど、いろいろなことを一緒に相談しながら支援します。 - 一人一人に必要な介護はヘルパー制度を利用します。
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毎日の過ごし方、介護や支援が必要な内容や方法について、それぞれの方と
ゆっくりと相談しながら決めます。自分で決めるのが苦手な方でも、少しずつ
慣れていけるようにお手伝いします。 -
毎日、ホームの中だけで過ごすのではなく、地域の様々な
社会資源の利用や、関係づくりをすすめながら生活します。例えば、平日の昼間は
日中活動の場や就労の場に通う、休みの日はガイドヘルパーと出かける、もしくは
ゆっくりと居室で過ごすなど、思い思いの生活をされています。門限や外出制限は
ありません。
- 現在、30代~50代の男性5名が入居しています。
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スタッフは一人一人の生活とプライバシーを尊重して支援しますが、一方では
共同生活の場ですので、入居者どうしのつながりのある暮らしを楽しめる人が、
ホームでの生活にむいていると思います。 -
ホームの行事や生活のルールについては、入居者どうしで
月に1回「ホーム会議」を開き、話し合って決めています。 -
できるだけお互いを知り、楽しく過ごせるように、入居者会議では様々な行事も
企画しています。(焼き肉、花火、忘年会、新年会など)
しののめホーム スタッフ
山田 学
僕がこの仕事に関わってきた中で感じていること、考えていることです。僕自身が当たり前のように一日一日を生きていくのと同じで、障害を持った人も毎日を生きています。生きていく中では大小さまざまな選択をすることがあります。例えば今日は天気が悪いから外出はやめよう、雨が降っているから洗濯物は家の中に干しておこう、などを自分で選択し決めています。障害を持った人も選択をされますが、選択肢が少なく、自分の意思を伝えることが難しい人、支援者に遠慮して伝えたいことが言えない人がいるということです。
僕は支援者として、「○○をしますか」という聞き方ではなく「○○をどうしますか」という聞き方をしています。少しでも選択肢が多くなるようにです。ただ、入浴後や夏場の暑い日の水分補給など命にかかわってくることに対しては、「何か飲みますか」、「何か飲み物を入れましょうか」などの「はい」という返答を勧める聞き方をする時もあります。
これからも日々、利用者さんの選択肢を考え、本人が望む生活を少しでも支援できるよう学んでいきたいです。この仕事を通じて、人と関わることはやっぱり楽しいなと感じ働いています。
事業 | 障害者福祉ホーム |
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場所 | 堺市堺区東雲西町4-7-6 |
電話番号 | 072-281-4305(法人本部) |
FAX | 072-281-4320(法人本部) |
利用定員 | 5人 |
スタッフ | 正職員 1名 |
構造/階層 | 鉄筋 / 3階建 |
居室設備 | フローリング(14㎡)、トイレ、洗面、押し入れ、簡易シャワー (※ 個室です) |
共用設備 | エレベーター、食堂兼共用談話室、車いすリフト付き浴室 |