自立支援協会の理念自立支援協会についてお話します
理念
たとえ重度であっても
障害を人生のハンデにしない。
「障害者、とくに重度の障害者は施設で暮らすほうがいい。親は安心できるし本人にとっても安全だ」21世紀になったこの時代でもそんな声を耳にします。 たしかに、多くの障害者を施設に集めて一律に介護するのは効率的です。年老いた親御さんが体に鞭打って介護を続ける現状を変えることもできます。しかし、社会から切り離されてすべてが管理された生活、プライバシーも守られない生活が人間らしい暮らしとは思えません。障害者の人としての尊厳はどこにあるのでしょう。
わたしたち自立支援協会は障害者の「自立」を「支援」する協会です。たとえ重度の障害者であっても健常者と同じようにいつかは親から独立し、自分の人生を自分が決める環境で生きていける。そんな社会を目指しています。今はまだ現実的ではありませんが、重度の障害があっても、親元を離れてひとり暮らしをしたくなれば必要な支援を受けてひとり暮らしを選択するのが自然になる社会に変えていきたいと考えています。もっと言えば、障害者が新しい家族を作っていっしょに暮らしてもいいはずです。
働き方改革の一環で「生産性」という言葉が注目されていますが、あくまでビジネスの話であって人間の価値を生産性で決めることできません。障害者が自立生活を送るためにヘルパーをはじめさまざまな支援を得ることができるということは、生産性のない人に税金を使うことが社会的に合意されているということであり、そのような社会は障害者だけでなく弱い立場にいるすべての人に優しい社会だと言えるでしょう。 障害者を管理するのではなく一人の人間としてその人生を支援することが、だれもが生きやすい社会の創造につながると考えて、これからも活動を続けていきます。
協会概要
理事長 椋田英和
ヘルパー事業(居宅介護、重度訪問介護、移動支援、行動援護、訪問介護、介護予防訪問介護など)
グループホーム(共同生活援助)事業 5ヶ所
生活介護事業 3ヶ所
その他の事業
福祉有償運送(ヘルパー事業内で実施)
登録喀痰吸引等事業(上記3事業内で実施)
堺市障害者(児)自立生活訓練事業(試行的事業)
135名(2023年6月現在)
堺市中区土師町2-33-37
jiritu-shien@triton.ocn.ne.jp